教室日記 >>>野菊の墓
2005/12/29

教室も通常クラスはきのうでおしまい。今朝からは受験生だけの年末特訓補習になり、ようやく合間にインターネットに接続する余裕もできました。

毎年、一年間の最後の授業は中1と中2の子たちを一堂に集めて、ボクたちの朗読の時間です。本を読む機会が少ない子どもたちを、名作に親しませる目的で、「銀河鉄道の夜」や「風立ちぬ」など、文学史の問題にはよく出るのに、メッセージ性が薄くてあまり読まれていない作品を選んでいます。ゆうべは久しぶりに「野菊の墓」でした。ボクは茄子畑のシーンの情景描写がとても好きで、よくこの作品を選びます。それに手前みそですが、なおみ先生の民子がまたゼッピンなのです。祖母の語り口で、民子が臨終のくだりでは、毎回うるうるしてしまって、続く政夫の台詞につまってしまいます。ふだんはイタズラ盛りの男の子たちも神妙に聞き入っていますし、かしましい女の子たちはすすり泣いています。休憩時間にはジュースやお菓子を少し配ったりしてとても楽しい時間になります。みんな感想文を提出して、今年の授業が終わりました。中には短時間で800字近く書いていった子もいます(もちろん、M奈ですけど…笑)。ボクたちにとっては、いちばん年末らしい行事です。

現代っ子の感想文より[野菊の墓を読んで]

中2♀/(心に残った場面は)…帰りのこおろぎの鳴き声とそばの花が一面に広がっている中で二人で休んでいる時…

中2♀/(民子が)「哀れ」ではなく、人間として心から「かわいそう」と思う。

中1♂/野菊はどんなやつかわからないけれど、とてもきれいな花なんだと思いました。

中1♀/昔の人はおかしいと思いました。

中1♂/僕が民子だったら嫁にやられる前に山に逃げて小屋でひっそりと暮らし、政夫に会いに学校へ行くと思います。

中2♀/まわりの大人も一度は人を好きになった事があるはずなのに。

中2♀/しゅうも言ってたけど、まさおが母さんをうらまなかったのがすごいね。…なおみ先生先生(民子役)かわいかったよ!!

中2♀/民子さんのお墓のところに、りんどうをおいた方が良いと思います。そうすれば2人は一緒にいられるのだから。

中1♀/もう1回この2人が会えたなら、今みたいな時代に生まれたらいいと思いました。

他、ほとんどが400字超えでした。

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